
様々な育児本やネットの情報で振り回されそうになっていませんか?
あの本では「叱らない方が子どもの能力は伸びる!」(叱らず褒める子育てがいい)と言っていたけれど、ネットで調べるとどうやらそうでもないらしいと。
昔の育児と違って子育ての情報が世の中に出回っていて一体どれを信じていいのかわからなくなりますよね。
今回は叱る・叱らない子育てから考えられる良い点と悪い点について書いていこうと思いました。
というのも私自身は幼い頃から叱られることが多かった反面、褒められることもたくさんあり、有難いことにちょうど良い感じに自己肯定感がある方だと思います。
そんな私も現在は小学校一年生の息子をもつ父親です。
今でもたくさんの失敗をしていますが、父としてできることをいつも考えて、志をもちながら子育てに向き合っています。また、仕事柄子育てについては日々学びを深めていく必要があり、今回は自分ごとでもあるこのテーマについて書いてみようと思ったわけです。
そもそも「叱る」ってなに?
皆さんの中でどのようなイメージでしょうか。怒ることと何が違うのでしょうか。
それは、怒ることは相手に自分の感情をぶつけるだけであること。一方の叱るは相手の成長のために注意点や改善点を明確にして、教えると言った教育的な要素を含む言動です。
まず怒る子育てが良くないことはわかりました。
では叱ることの良い点と悪い点は?
◆叱る子育て◆
《良い点》
・してしまった悪いことに気づくことができる(ことの重大さに気づくことができる)
・悪いことを知ることで未然に失敗を防ぐことができる
《悪い点》
・親子の関係性が悪化する可能性
・叱って示す方向が間違っている可能性も?
良い点は一見とても良さそうにみえませんか?失敗を未然に防いでいけるのですから。
それに比べて叱ると関係性の悪化や、本当に叱るあなたの言うことが正しいのかはわからない。
それならば叱る子育てがいい!
私は理由は違いますが、叱る子育てには賛同しています。
なぜなら気持ちをしっかりと相手に伝えて、命の危険性があることにはしっかりと向き合って、その失敗を未然に防がなければいけません。
しかし、ここでとても大切な叱るポイントが3つあります。
1、信頼関係が十分に築けているか。
もし、大人のあなたも職場で信頼していない上司から、「〇〇さん、いくら忙しいからってこの仕事の締め切りは守ってもらわないと困るよ。次やったら君を今のポジションから外すことも考えなくてはいけないよ。」(結構キツめ。笑)
このように
叱る言葉が響くかどうかは、誰が叱るか。その人との信頼関係が重要なんです。
普段からこの信頼関係ができているのであれば、時には叱ることも子育ての中には必要です。
2、感情的なイライラのせいで叱っていないか。
これは単純に自分が抱えているストレスの影響でイライラが強まり、叱ってしまうことを指します。感情的な乱れがある時は人は冷静な判断ができず、正しい指導や改善の道を示すことは難しいですね。これには注意が必要です。
このようなことを続けてしまうと、1で述べた信頼関係が崩れてしまいます。
とはいえ大人も様々なストレスから感情的に当たってしまうことがありますよね。
全くない人っているのでしょうか。もし感情的な八つ当たりをお子さまにしてしまった時。
しっかりとお子さまに伝えましょう。
「実はパパ、会社で少し嫌なことがあってね。イライラしちゃっていたんだ。」
そうすればお子さんも安心して、あれは怒られた(叱られた)わけではないんだと感じることができます。
3、それが正しいことと言い切れるか(自分の信念であるか)
周りがこうだからではなく、本当にそれを相手に示した方がいいことであるのかは大切なポイント。自分の考えの押し付けはやがてお子さまの自分で考える力を奪い、選択する力を奪ってしまいます。これは絶対にこうだから!ではなく、私はこう思う!と理由をつけて叱ることが大切です。
◆叱らない子育て◆
《良い点》
・親子関係が常に良好
・子どもが生き生き育つかも
・失敗から学ぶことができる
《悪い点》
・失敗してしまった時、他者目線からのどこがいけなかったので気づきにくい
・根っからの楽観的なら無理はないが、親の我慢と忍耐力が必要
・怒られる耐性がつかない
叱らないためにはお子さまに目を向けながらも多めにみる器の大きさが必要です。普段からイライラを溜めがちな方はこの子育てはおすすめできません。
いつか爆発して、親子の関係性が壊れてしまうかも…
ここまで好き勝手書かせていただきましたが、結論として何を述べたいかと言いますと、親も子も人間ですから様々な人格や思考があります。
同じように子育ても千差万別、十人十色。
正解なんてないんですね。少なくても現役ママやパパにとっては。
だからこそ私は、子育てにも一人の人間としても一番大切なことは“自分自身がどうありたいか”に尽きると考えています。
その信念はきっとお子さまにも届きます。
今はわからなくても、一生懸命子どものためを考えて行動すること。
これをお子さまはしっかりとみています。
そしてそれが親子の信頼関係に繋がっていくと思います。
子育ての正解ってその子を育てているうちはわからない。と言われています。
また、その子にとっては正解なことも、別の子にとっては違った対応の方が良いケースもあります。
だからこそ、日々学びながら今できることをやっていくのみなんですよね。